
うちの子、もしかして寂しがり屋なのかな…?
兄弟がいないから寂しそう…どうすればいい?
こんなお悩みを持つ方は、ぜひ本記事を読んでみてください。
結論から言うと、一人っ子は寂しがり屋な傾向はあるけど、必ずしもそうではありません。
きょうだいがいるお友達との比較や両親の不仲など、環境による要因もあります。
スキンシップをとる、コミュニティを築く、体を動かす、さまざまな体験をするなどで寂しさを解消しましょう。
・一人っ子=寂しがり屋ではない理由
・寂しがり屋な子の特徴
・一人っ子が寂しさを感じやすい環境3つ
・親ができる4つのサポート方法
一人っ子は寂しがり屋な性格?寂しがり屋の特徴とは
まず一人っ子は本当に寂しがり屋な性格なのかと、寂しがり屋の特徴についてお話していきます。
一人っ子だから寂しがり屋とは言い切れない
一人っ子は寂しがりやな性格だと思われることが多いですが、必ずしもそうではありません。
理由は、その子によるからです。
兄弟がいても寂しがり屋な子はいるし、ひとりが好きな一人っ子もいます。

でも世間的には、一人っ子=寂しがりやだというイメージがつきまとってるよね。
一人っ子が寂しがり屋だと言われる理由を見ていきます。
・子どもに「きょうだいが欲しい」と言われる
・きょうだいがいる友達をみて羨ましく思う
・「ひとりだからかわいそう…」という先入観
・「きょうだいがいなくて悪いな」と思う親の罪悪感
これらのことから、寂しがり屋と言われるのは、下記のふたつのパターンに分けられることがわかります。
家のなかに子どもが一人だけだと遊び相手がおらず、つまらなさや孤独感を感じる、という点は、一人っ子ならではものといえるでしょう。
親が兄弟のいる子と我が子を見比べて、「一人っ子でごめん」と、罪悪感にかられることも少なくありません。
筆者は一人っ子で育ちましたが、昔からひとりが好きです!
理由は、家の中で自由にできるし、親の愛情をひとり占めできるから。
いっぽうで私と同じ一人っ子の息子は寂しがりやな性格なので、事あるごとに「お兄ちゃんやお姉ちゃんがほしい!」と訴えてくることがあります。
寂しがり屋な子の特徴
つづいて、寂しがり屋の子の特徴の例を挙げていきます。
・夜ひとりで眠れない
・幼稚園や学校に行く時に保護者と離れるのを極端に嫌がる
・特定の友達に依存する
・暴力的になる
一例ですが、上記のような行動をする寂しがり屋の子は少なくありません。

子どもなんだから、ひとりで眠れないのは当たり前じゃない?
もちろん、小さな乳幼児は両親と寝ていることがほとんど。
ですが、小学校入学とともにひとり寝をする子が増えていくんですよ。

寂しがり屋な現在小3の私の息子も、私の寝かしつけと添い寝がないと寝れません。
夜中はトイレにもついてきます…!
一人っ子は、両親はもちろん、おばあちゃんやおじいちゃんからの愛情を独り占めできます。
なので必然的に家族への依存度が高くなってしまうわけです。
また、友だちに対して愛情深くなるのも、一人っ子の特徴のひとつ。
私は小学校高学年から高校生くらいまで、特定の友人に固執してしまうことがありました。
毎日のようにメールのやりとりや通話をしたり、帰りたくないと駄々をこねたり…!
いつしか友人への愛情深さが恋人へと変わり、結婚をして家庭をもってようやく落ち着いた感があります。

私はひとり好きだと思ってたけど、やっぱり寂しがり屋な一面も持っているみたい!笑
小さなお子さんだと、構ってほしくて暴力的になることもあります。
みんなさまざまな方法で、無意識に寂しさに気づいてもらおうとしているのかもしれませんね。
一人っ子が寂しいと感じやすい3つの環境
一人っ子が寂しいと感じやすい環境は次の3つです。
①きょうだいがいるお友達との比較
②親が行き過ぎた放任主義
③両親の仲が悪い
寂しがり屋かどうかはその子によると前述しましたが、寂しさを感じやすい環境があるのも事実です。
それぞれ詳しくみていきましょう。
①きょうだいがいるお友達との比較
一人っ子が寂しいと感じやすい環境のひとつめは、きょうだいがいるお友達と比較してしまうこと。
きょうだい同士で遊んでいるのを見たり、友達にきょうだいの話を聞いたりしたときに寂しいな…と思ってしまうことがあります。
私の場合は、きょうだいのいるお友達と遊んで帰宅するとき、「私は家に帰ったらひとりなのに。○○ちゃんはお家でお兄ちゃんと遊べていいな…」なんてよく思っていました。
息子は学校のお友達に、「え?きょうだいいないの?」とびっくりされてしまった…とうつむいて帰ってきたことがあります。
きょうだいのいる子はきょうだいがいるのが当たり前の環境です。
悪気なく疑問を投げかけてきただけですが、一人っ子の息子には刺さってしまうのでしょう。
②親が行き過ぎた放任主義
一人っ子が寂しいと感じやすい環境ふたつめは、親が行き過ぎた放任主義であること。
放任主義とほったらかしを混合してしまって、適切な教育、愛情を与えられないことが問題になることがあります。
親が過干渉せず、子ども自身で物事を考え、自由に選択する教育方針のこと。
親の見守りは必須!
加減を間違えるとほったらかし育児になってしまうので注意が必要ですよ。

ママとパパが自分を全然見てくれない…話を聞いてくれないよ

これでは、成長を促せるはずの放任主義が逆効果になってしまうにゃ!
生きるための基本的なルールや教育を教え込み、叱るべきところは叱るなどして、信頼関係をしっかりと構築する必要があるでしょう。
③両親の仲が悪い
一人っ子が寂しいと感じやすい環境3つめは、両親の仲が悪いこと。
子育ての研究によると、親が不仲だと、子どもは不安・依存・寂しさを感じやすくなるということがわかっています(Cummings & Davies, 1994)。
反対に、夫婦仲がよく安定している家庭の子どもは、自立心が育って寂しさや不安感が抑えられることが多いでしょう。

日常生活を送る中で、どうしても些細な事での夫婦喧嘩になっちゃう。

ケンカしてしまっても、「ごめんね」と親が謝って仲直りするところをしっかりと子どもにみせるようにしてみましょう。
寂しがりやな一人っ子に親ができる4つのこと
寂しがりな一人っ子のために親ができることは次の4つです。
①スキンシップをとる
②コミュニティを築く
③体を動かす
④さまざまな体験をする
ひとつずつ解説していきます。
①スキンシップをとる
寂しがりやな一人っ子のために親ができることひとつめは、スキンシップを取ることです。
スキンシップをとると「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。
このホルモンは、不安な気持ちやストレスを減らして、情緒を安定するという素晴らしい効果があるんですよ。
子どもだけでなく、親にもリラックス効果が表れるのでとてもオススメ。
下記がスキンシップの一例です。
・頭をなでる
・ハグ
・マッサージ
・本の読み聞かせ

あんまりベタベタするのは苦手かも。

ボール遊びやカードゲーム、タッチなどでもオキシトシンは分泌されるので大丈夫!
要は、お子さんと楽しい時間を過ごせれば大丈夫なので、無理なく日常の中に取り入れてみてくださいね。
よく話をきいてあげるなど、言葉のコミュニケーションも忘れずに!
ついついおもちゃを与えすぎちゃうママは、下記も合わせてチェックしてみてくださいね。
②コミュニティを築く
寂しがりやな一人っ子のために親ができることふたつめは、コミュニティを築くこと。
人間関係の輪が広がり、一人っ子にいい刺激を与えることができます。
学校だけのコミュニティだと、うまくいかなくなったときにつらくなりがち…。
家族や学校以外で下記のような子どもが過ごせる場所を探してみてください。
・スポーツチーム
・音楽関係
・体験型学習
・親戚の集まり
スポーツチームに所属したり、ダンスや絵画を習ったりすると、自然とお友達が増えるでしょう。
もっと手軽なところでは、地域のイベントや親戚の集まりなどに参加することも挙げられます。
新しいコミュニティでは、自然と人と関われるので人間関係を広げることができます。
ぜひ、学校以外でのコミュニティ参加を検討してみてくださいね♪
③体を動かす
寂しがりやな一人っ子のために親ができること3つめは、体を動かすこと。
体を動かすことは、体だけでなく心もリフレッシュできます。
サッカーやバスケなどチームスポーツであれば、仲間との交流もできるのでますますオススメです。
息子は小学生になってからの2年間サッカーチームに所属していて、一生懸命練習をしていました!
サッカーをすることよりもお友達と一緒にいることが楽しかったみたいです。
退団後も、水泳や体操などで体を動かす習い事は続けています!
④さまざまな体験をする
寂しがりやな一人っ子のために親ができること4つめは、さまざまな体験をすること。
日々新しいことに挑戦して、自分に自信をつけると自立心が芽生えます。
前述してきたことと被ってしまいますが、習い事やコミュニティなど、学校以外の体験は大切です。

習い事は金銭的、時間的に難しいかも…。

無料やお手頃な価格で参加できる地域でやっているイベントもチェックしてみてにゃ!
その他おすすめの体験は次の通りです。
・読書
・音楽、映画鑑賞
・キャンプ
・旅行
読書や音楽、映画鑑賞では豊かな感性が磨けるでしょう。
キャンプや旅行では、非現実的な体験ができるので、好奇心や創造性が伸び、自己肯定感があがっていきます。

うちも年に数回キャンプにでかけています。
焚火や野外での食事など、ワクワクしながら楽しんでいますよ。
一人っ子の寂しさに関するよくある質問

Q.一人っ子は本当に寂しがり屋?

A.そんなことないよ。性格や環境で個人差があるにゃ。

Q.夜ひとりで眠れないのは大丈夫?

A.小学校低学年くらいまでなら普通にゃ。
少しずつ自立心を促せば自然に眠れるようになるよ。

Q.寂しがり屋に対して親ができるサポートは?

A.スキンシップ、コミュニティ作り、体を動かす、さまざまな体験をさせること!

Q.友達と比べて寂しがる場合は?

A.コミュニティや習い事で交流の場を増やしてにゃ。

Q.過度に甘えさせるのはよくない?

A.大丈夫。安心感を与えつつ、少しずつ自立を促していこう。
まとめ:一人っ子=寂しがり屋ではない
一人っ子は寂しがりやな性格だと思われることが多いですが、その子によって異なります。
きょうだいがいるお友達と比較したり、親の度が過ぎる放任主義や両親の仲が悪かったりすることが原因で寂しさを感じる一人っ子もいます。
スキンシップをとる、コミュニティを築く、体を動かす、さまざまな体験をする、といったことを念頭に置いて生活すると、寂しさは改善されていくでしょう。
子どもが「寂しい!」と思う環境を少しでも改善して、心地いい一人っ子子育てを楽しめるといいですね♪