
どうして一人っ子は友達とトラブルになりやすいの?
親はどう介入するべき?放置してもいいのかな?
一人っ子息子を育てる、子育て心理アドバイザーのうさみです。
結論から言うと、家庭環境やひとりっ子特有の性格から、小さなトラブルが起こることはあります。
トラブルが起きたら、親がすべてを解決しようとするのではなく、子どもの気持ちを聞きながら必要なときだけサポートしましょう。
・一人っ子が友達とトラブルになりやすい理由3つ
・一人っ子によくある友達トラブルのパターン
・友達トラブルが起きたときの親の対処法
一人っ子は友達トラブルが多い?親が感じやすい不安とは
一人っ子だから、特別トラブルが多いというわけではありません。
けれども、生活環境の違いから小さなトラブルが起こることもあるのは事実です。
ここではまず、一人っ子家庭でよく聞く友達トラブルの悩みを見ていきましょう。
一人っ子の親が感じやすい友達関係の不安
一人っ子の親は、子どもが友達とうまくやれているかを特に気にしやすい傾向があります。

家庭内でケンカや譲り合いを経験したことがないし、正直友だち関係は気になるところ。
よくある一人っ子ママの不安は次の3つです。
・友達と遊ぶとケンカになりやすいけど、一人っ子だから?
・自分の思い通りにしたがるのは、わがままなのが関係してる?
・友達を独占してしまうのは、さみしいから?
このような悩みは珍しいものではありません。

心理学者のジュディス・リッチ・ハリスは、子どもの社会性は家庭だけでなく友達との関係の中で育つと指摘しているにゃん!
つまり、多少のトラブルはむしろ自然な成長の一部ともいえるのです。
友だちとのトラブルはよくないことばかりではない
友だちとのトラブルは必ずしも悪いことではありません。
前述しましたが、ケンカや仲直りは、子どもが社会の中で生きていくための大切な経験になります。
子どもは友達との関わりの中で、次のような力を少しずつ学んでいくのです。
・ゆずる
・謝る
・自分の気持ちを伝える
例えば、最初はおもちゃを取り合っていた子どもでも、下記のようなことを理解できるようになります。
・順番に使う
・一緒に遊ぶ方法を考える
・相手の気持ちを理解する

小さなトラブルは、社会性を育てる練習でもあるのです。
一人っ子が友達とトラブルになりやすい3つのワケ
一人っ子が友達トラブルにつながる理由は次の3つ。
①家庭での遊び方が影響することがあるから
②自己主張が強く出ることがあるから
③友達との距離感が分かりにくいことがあるから
ひとつずつ解説していきます!
①家庭での遊び方が影響することがあるから
一人っ子が友達とトラブルになりやすいひとつめの理由は、家庭での遊び方が友達関係に影響することがあるから。
一人っ子の場合、家では自分のペースで遊ぶことが多く、順番や取り合いの経験が少ないのが普通ですよね。
友だちと遊んでいるとき下記のようなシーンが見られることがあります。
・おもちゃを使う順番を待つのが苦手
・自分の遊び方を変えたくない
・なかなかおもちゃを譲れない
きょうだいがいる家庭では、日常の中で
「貸して」「じゅんばんこね」
といったやり取りが自然に生まれます。
一人っ子の場合、その経験が少ないため、友達との遊びの中で初めて学ぶことが多いのです。

友達との関わりの中で、少しずつ身につけていくものなので安心してにゃ!
息子も小さな頃は頃は貸し借りが苦手でしたが、幼稚園に入ってから自然と貸し借りができるようになってきました!
②自己主張が強く出ることがあるから
一人っ子が友達とトラブルになりやすい理由2つめは、自己主張が強く出ることがあるから。
自分の気持ちをはっきり言えることが、時にトラブルにつながることがあります。

一人っ子は大人と会話する機会が多く、自分の意見をしっかり持っている子が多いにゃん。
・私はこれで遊びたい!
・そのルールは嫌!こっちがいい!
このように気持ちをはっきり伝えられるのは、とてもいいことなんですよ。
ただ、友達同士では、お互いに折り合いをつける力も必要になります。

自己主張ができるのは長所!バランスを取れるようになれば、問題ないんです。
③友達との距離感が分かりにくいことがあるから
一人っ子が友達とトラブルになりやすい理由3つめは、友達との距離感が分かりにくいことがあるから。
一人っ子は家では大人と過ごす時間が長く、お友だちと触れ合う場面が比較的少ないため、距離感に戸惑うことがあるのです。
・仲の良い友達を独占したくなる
・ずっと一緒に遊びたくなる
・友達が別の子と遊ぶと悲しくなる

なんだかわかる気がする…。

こうした気持ちは、実は多くの子どもが通る成長の過程なんですよ。
一人っ子の場合はその気持ちが少し強く出るケースがあるだけ。
友達との関係の中で、子どもは自然と、みんなで遊ぶ楽しさや友達にも都合があることを知っていきます。
一人っ子の私は、小学校のとき「親友」という響きに縛られていました。
仲のいい子を片時も離したくなくて、「私たち親友だよね!」と言い合っていたのを覚えています。
成長とともに人間関係を学んでいき、大人になった今はひとりが好きなくらいです。
あのときは距離感がバグっていました(笑)
一人っ子によくある友達トラブルのパターン3つ
一人っ子の友達トラブルといっても、特別な問題が起きるわけではありません。
ただ、生活環境の違いから起こりやすいトラブルのパターンはいくつかあります。
ここでは、一人っ子家庭でよく聞く友達トラブルのパターンを紹介します。
①おもちゃや遊びの主導権トラブル
遊びの主導権をめぐるトラブルは、とてもよくあります。
理由は、家では自分の好きな遊びを自由に決められることが多いため、友達と一緒に遊ぶときに主導権を譲る経験が少ないからです。
・自分の遊びを続けたいのに友達が違う遊びを提案する
・おもちゃの順番をめぐってケンカになる
・ルールを変えたくない!と言って衝突する
こうしたトラブルは珍しいことではありません。

発達心理学でも、子どもは友達との遊びの中でルールを理解し、話し合いながら調整していくことで社会性を学ぶと説明しているにゃん。
つまり、友達との遊びは社会性を育てる大切な練習の場なのです。
②友達を独占してしまう
結論として、仲の良い友達を独占しようとしてトラブルになることもあります。
理由は、一人っ子は家庭で親の愛情を一身に受けることが多く、大切な人との関係を強く大事にする傾向があるためです。
前述した、距離感がわかりづらいことと同じです。
・「今日は私とだけ遊んでほしい」と言う
・友達が別の子と遊ぶと不機嫌になる
・友達を取られたと感じてケンカになる
子どもは友達関係の中で、みんなで遊ぶ楽しさを少しずつ学んでいくので、過度な心配はいらないでしょう。
男の子は、女の子と比べてお友だちへの独占欲があまりない気がしますが、みなさんのお子さんはどうでしょう?
私は独占欲が強い一人っ子だったのですが、同じく一人っ子の息子は、お友だちに対してそこまで執着していません。
その日遊びたい子と遊ぶスタイルを貫いているようです。
③勝負に負けて八つ当たりする
一人っ子は、負ける経験や我慢する経験に戸惑うことがあります。
理由は、家庭では大人が子どもに合わせてくれることが多く、思い通りにならない状況に慣れていない場合があるからです。
・ゲームで負けて怒ってしまう
・自分の意見が通らないと泣いてしまう
・順番待ちが苦手

家でトランプやUNOをやっていても、負けると泣き叫んでる…。

真剣に取り組んでいる証拠でもありますが、困りますよね。
友達との関係は我慢や協力する気持ちを覚える大切な場。
最初はうまくいかなくても、負ける経験を繰り返し少しずつ成長していきますよ。
友達トラブルが起きたときの親の対処法
子どもが友達とケンカをしたと聞くと、親としてはドキッとしてしまうのは当たり前。

すぐ止めた方がいいのかな?
相手の子に何か言うべき?
と迷うことも多いと思います。
ですが結論から言うと、親がすぐ解決しようとしなくても大丈夫です。
子ども同士のトラブルには、成長につながる大切な学びも含まれています。
ここでは、子どもを守りながらも成長をサポートできる方法を紹介します。
まずは子どもの話をしっかり聞く
結論として、最初に大切なのは子どもの話を落ち着いて聞くことです。
理由は、トラブルが起きたとき、子ども自身も「どうしたらいいのかわからない」と混乱していることが多いからです。
・何があったの?
・どんな気持ちだった?
・あの時、どうしたかったのかな?
まずこのように聞いてあげると、子どもは自分の気持ちを整理しやすくなります。
また、トラブルがおきたときだけでなく、日頃からコミュニケーションをとるのも重要です。
・今日はお友達とどんな遊びをしたの?
・何したのが楽しかった?
こうした会話を続けていくと、子どもは自分の気持ちを言葉で伝える力を身につけていきます。
家庭の会話が友達関係の土台になるのです。
すぐに親が介入しすぎないことも大切
結論として、すべてのトラブルに親が介入する必要はありません。
理由は、子ども同士で解決する経験が、社会性を育てるからです。
親が毎回解決してしまうと、「困ったら親が何とかしてくれる」と思ってしまうことがあります。
・ちょっとした言い合い
・遊んでいるときのケンカ
・順番のトラブル
こうした場面は、少し見守ることも大切です。
子どもの話を聞いてから、親が介入すべきか、相手の親に連絡すべきか、学校や園に相談すべきかを冷静に考えましょう。

介入する線引きがわからないんだよね。

相手にケガをさせたとき、いじめの疑いがあるとき、感情が不安定なときなどは、園や学校、専門機関に相談すべきです。
ケンカや言い争い程度なら、様子見ですむことがほとんどでしょう。
親が少し距離を取ることも子どもの成長につながるのです。
相手の気持ちを考えるサポートをする
子どもが相手の気持ちを考えられるようにサポートすることが大切です。
・友達はどう思ったかな?
・もし自分だったらどう感じる?
・どうしたらまた楽しく遊べると思う?
このように質問することで、子どもは少しずつ相手の気持ちを想像できるようになります。
私は、子ども同士でトラブルがあったとき、しまじろうのお母さんを思い出すようにしています!笑
しまじろうのお母さんはいつも、
「そんなことがあったのね、しまじろうは、どう思ったの?」
としまじろうに寄り添う育児をしています。
トラブルが起こらないためにもルールを決めておこう
トラブルは経験して成長することができますが、毎回だと親も子も疲弊してしまいますね。
大きなトラブルを防ぐために、親子で簡単なルールを決めておくといいでしょう。
子どもはルールがあると安心して行動できるからです。
ルールと言っても、難しいことではなく、下記のような基本的なことです。
・おもちゃは順番に使う
・ケンカになったら一度お休みする
・相手が嫌がることはしない
こうしたルールをあらかじめ話しておくと、トラブルが起きたときに、子どもがどうすればいいのか思い出しやすくなります。
まとめ:一人っ子の友達トラブルは成長のチャンス!
一人っ子でも友達トラブルが起きるのは、決して珍しいことではありません。
家庭での環境や性格の特徴から、遊び方や距離感に戸惑う場面があるだけです。
大切なのは、親がすべてを解決しようとするのではなく、子どもの気持ちを聞きながら必要なときだけサポートすること。
トラブルは社会性や思いやりを育てる大切な経験でもあります。
少しずつ学んでいく姿を、安心して見守っていきましょう。

