
一人っ子はなぜ甘えん坊・甘え下手になるの?
甘えん坊・甘え下手をどうサポートすればよいか知りたい!
という方のために記事を書きました。
結論から言うと、一人っ子が甘えん坊・甘え下手になるのは、親の注目を浴びたり、きょうだいがいなかったりすることが理由に挙げられます。
どちらもその子の個性なので大きな心配はいりませんが、スキンシップをとり、安心感を与えてあげるとよりよいでしょう。
・一人っ子が甘えん坊・甘え下手になる理由
・甘えん坊・甘え下手の特徴と対応策
・家庭でできるサポートのコツ
一人っ子が甘えん坊・甘え下手になる理由
一人っ子は甘えん坊だったり、逆に甘え下手だったりして、親としてはちょっと心配になることがありますよね。
でもその性格の違いには、ちゃんと次のような理由があるんです。
①親の注目を独占できるから
②きょうだいがいないから
③個性があるから
ここでは、心理学や育児の観点から、一人っ子の甘え方について詳しく解説していきます!
①親の注目を独占できるから
一人っ子は親の注目を独占しやすいので、甘え方や自立心に個性が出やすくなります。
いつも親、とくにお母さんと1対1で関わることが多く、自分の存在をアピールすることが当たり前になっていますよね。
発達心理学でも、家庭内での親子密度が高いほど、子どもの自己表現力や甘え方に個性が表れることがわかっています。

日々の生活でどうしても子どもに目がいってしまうし、子どもからは「ママ見て!」を一日5万回くらい言われている気がする…笑
②きょうだいがいないから
一人っ子は、きょうだいがいる子に比べて、自分で問題を解決する力が早く育つことがあります。
常に子どもひとりの環境なので、遊びやトラブルを自分で考えて乗り越える必要があるからです。
心理学研究によると、一人っ子は同年代の子どもと比べて自己解決能力が高い傾向にあり、甘え下手に見えるケースがあります(Counseling Service, 2024)。
私はとても甘え下手で、小さな頃から親に頼るタイプではありませんでした。
自分で解決するのが当たり前の環境だったからです。
でも結局うまくいかず母に頼っていたので、態度には出しませんでしたが結果的に甘えん坊だったのかもしれません。
③個性があるから
甘えん坊と甘え下手の違いは、個性です。
一人っ子は親からの愛情を独占できる安心感がある一方、きょうだい喧嘩や譲り合いといった社会的スキルを試す機会が少なめ。
なので、甘え方の表現が少し独特になりやすいといえるでしょう。
一人っ子は甘え方にバリエーションが出ることが報告されています。
ちなみに我が家の息子は小さな頃から下記のように甘えん坊です。
・寝かしつけがないと寝られない(小3の今も進行中)
・どこでも手を繋ぐ(こちらも進行中)
・激しい後追いがあった
息子のお友達の一人っ子の子は、小学校低学年からひとりで寝ると言って、全然甘えてくれないと言っていました。
子どもの個性によって、甘えん坊か否かが決まるのですね。
甘えん坊の一人っ子の特徴と対応策
ここでは甘えん坊の特徴と、親が日常でできる対応策を具体的に紹介します。
「もう大きいのに甘えてばかりで大丈夫?」と心配になるママ・パパは参考にしてくださいね。
甘えん坊タイプの行動パターン
甘えん坊な一人っ子は、親に甘えることで安心感を得る傾向があります。
親の愛情をひとり占めできる環境で育つため、頼ることが自然になっているからです。
甘えん坊な行動の例を挙げてみます。
・すぐ抱っこをせがむ
・遊ぶときに常に親を巻き込む
・必ず手をつなぎたがる
発達心理学でも、一人っ子は親との1対1の時間が長いため、安心感への依存が強まる傾向があるとされています。
前述しましたが我が息子もとっても甘えん坊で、ひとり遊びがあまり得意ではありません。
レゴ、お絵かき、○○ごっこなど、全ての遊びにおいて「ママ!パパ!きて!」と呼び出しがかかります。
最近パソコンやゲーム機でゲームをやりはじめたのですが、そちらもパパを誘って一緒に楽しんでいます。
甘えん坊でも心配しなくていい理由
甘えん坊でも、心身の発達には問題がないことがほとんどです。
発達心理学では、甘え行動は安心感や自己肯定感の基礎につながるとされ、過度に心配する必要はないとされています!
甘えたあとに気持ちが落ち着き、一人遊びや友達との遊びに切り替えられる子は多いです。
親としても「甘えさせた方が結局落ち着く」と感じるケースがあるのではないでしょうか?
無理につきはなす必要はないので、求められたらたっぷりと甘えさせてあげてくださいね。
親はちょっぴり大変ですが、長くは続かない甘えん坊の時期を一緒に乗り越えていきましょう!

といはいっても、甘えん坊過ぎてイライラしちゃう

自分時間は必ず取りましょう!
家族に子どもを頼んだり、子どもを預けるサービスを活用したり、無理なく向き合うことが大切です。
家庭でできる甘えん坊への工夫
親が日常的に安心感を与えることで、甘えん坊の子も少しずつ自立していきます。
スキンシップや声かけを通じて、子どもは安心感を感じ、自分の行動をコントロールできるようになるからです。
具体的な例を挙げるとこんな感じ。
甘えるときはたっぷり甘えて、ルールをしっかり守るという規律を作ると、協調性や自己制御力が育つでしょう。
甘え下手の一人っ子の特徴と対応策
一人っ子の中には、意外と自分から甘えられない「甘え下手」な子もいます。
甘え下手も性格の個性の一つで、家庭でちょっとした工夫をするだけで、安心して甘えられるようにサポートできますよ。
ここでは甘え下手の特徴と具体的な対応策を紹介します。
甘え下手タイプの行動パターン
甘え下手な一人っ子は、自分の気持ちを表現するのが苦手な傾向があります。
何かが起きても自分だけで問題を解決したり、親の反応を気にして遠慮したりすることがあるからです。
・「抱っこして」とは言わずに近くに座る
・寂しさを我慢して一人遊びを続ける
・困ったことがあっても助けを求めない
上記のような行動が見られます。
ママやパパが忙しそうにしているのをみて、ぐっとこらえてしまうパターンですね。
我慢しているわけでなく、自然とこのような行動をとる子もいますよ。
甘え下手でも安心な理由
甘え下手でも、心の発達や健康、親子間に問題はありません。
子どもは自分のペースで距離感をつかんで安心感を得られるので、無理に甘えさせる必要はないからです。
家族がそばにいて見守ってくれるだけで安心します。
子どもによっては、少しずつ親に話しかけたり手をつないだりとった行動が増えていくことがあります。

親が焦らず待つことが大切!
家庭でできる甘え下手への工夫
無理に甘えさせなくても、大丈夫とは言え、「我慢してるんじゃないか…」と不安になるママ・パパもいますよね。
子どもに安心感を与えることで、子どもは自分から甘えられるようになります。
安心できる環境を用意することで、子どもは心の余裕を持ち、自分から親に寄り添うことを学べるからです。
安心感を与える方法の例は次の通り。
・「今日はたくさん一緒に遊ぼうね」と声かけする
・抱きしめなくてもできるだけそばにいる
・寝る前に手をつなぐ時間を作る
忙しい毎日の中にちょっとした習慣を入れ込むことで、甘え下手な子も心が満たされます。
育児心理の専門家も、無理に甘えさせるより「安心して寄り添える環境」を整えることを推奨していますよ。
両タイプに共通する成長を助ける3つのコツ
甘えん坊でも甘え下手でも、子どもが健やかに成長するためには、家庭でのちょっとした工夫がとても大切です。
ここでは両タイプの一人っ子に共通するサポート方法を紹介します。
①一緒に遊ぶ時間で「甘えてもいい」と学ぶ
親と遊ぶ時間を増やすことで、安心感が育ちます。
遊びの中で「楽しい」と感じながら親と関われると、心に甘えられる土台ができます。
次のようなあそびを親子で楽しんでみましょう。
・ブロック遊び
・ごっこ遊び
・絵本の読み聞かせ
・スキンシップ
遊びはもちろん、手をつないだり抱っこしたりするスキンシップの時間を意識的に作ると、甘えん坊も甘え下手も自分のペースで親に頼れるようになります。
ブロック遊びや読み聞かせをしない年齢であっても、スキンシップを多めにとることで安心感は育ちますよ。
②日常的に小さなお願いをして自信と甘えられる心を育てる
子どもに簡単なお願いをすることで、自分から甘えるタイミングも増やせます。
役割を果たす、ルールを守るといった経験は、自信に繋がります。
このようなちょっとしたお願いで頼られる喜びが得られ、自信がつきます。

自信がつくのはわかるけど、なんで甘えられるようになるの?

うまくできなかったときに親が手助けすることで、助けてもらえる安心感が育つからです。
我が家も上履き洗いをお願いしているのですが、息子の力だけではピカピカにすることは難しいみたい。
毎週私も手伝いながら一生懸命ふたりで取り組んでいます。
③声かけやリアクションで安心感を示す
日常の声かけで、甘えても大丈夫という安心感を与えられます。
具体的な言葉をかけて、子どもに「安心して甘えられるんだ!」と認識してもらいましょう。
といった言葉を毎日のやり取りで伝えると、甘え下手でも少しずつ心を開くようになるでしょう。
一人っ子の甘えん坊・甘え下手のよくある質問と回答

Q.甘えん坊はいつまで続くの?

A.子どもによるけど、成長とともに徐々に自立できることが多いよ

Q.甘え下手の子は無理でもに甘えさせるべき?

A.無理に甘えさせる必要はないよ。子どもが自分のタイミングで甘えられるように、個性を優しく受け止めてね。

Q.甘えん坊だと困ることはある?

A.忙しいときは大変だよね。でもそれも個性のひとつ。工夫次第で乗り切ろう。

Q.甘え下手は友達関係で不利?

A.そんなことないよ。自分の気持ちを整理してから表現できる力は、協調性や思いやりにつながるよ。

Q.日常で甘えられるように育てるコツは?

A.一緒に遊んだり簡単なお願いをしたり、声かけで安心感を与えることがポイントだよ。

Q.甘えん坊と甘え下手、どちらが多いの?

A.一人っ子にはどちらも多く見られるよ。家庭環境や性格で違いがあるだけで、正解はないよ。

Q.甘え下手にイライラするときは?

A.まずママの気持ちを整えて。周りの力を借りてリフレッシュしよう。

Q.甘えん坊の子に注意すべき点は?

A.極端に甘えさせすぎると依存が強くなることもあるよ。
少しずつ自立できる機会を作ろう。

Q.甘え方は変わる?

A.成長や経験、親、友達との関わりで変わることがあるよ。

Q.両タイプの子どもを育てるときの共通ポイントは?

A.遊びやお願い、声かけで安心感を与えつつ、子どものペースを尊重すること。
ママも無理せず余裕を持ってね!
まとめ:一人っ子の甘え方は個性、親も無理せず余裕を持とう
一人っ子の甘えん坊も甘え下手も、どっちも立派な個性です。
甘えん坊には安心感をたっぷり、甘え下手には無理に甘えさせず安心できる環境を作ることが大事。
日常の遊びや小さな役割体験、声かけや褒め方の工夫で、子どもの安心感や自立心、協調性が少しずつ育ちます。
親も余裕を持てば、親子の関係がもっと穏やかになっていきますよ。