
一人っ子におもちゃを与えすぎるとどんな悪影響があるの?
ちょうどいいおもちゃの量は?
という疑問をもつ方のための記事です。
結論から言うと、一人っ子におもちゃを与えすぎると注意力や集中力などが育ちにくくなる恐れがあります。
限られたおもちゃで遊ぶと、創造力がついたり、片付けが楽になったりといったメリットが得られますよ。
・一人っ子におもちゃを与えすぎるとどんな影響があるのか
・おもちゃの適切な量や年齢別の目安
・少ないおもちゃでも楽しく遊べる工夫
・片付けや管理がラクになる方法
一人っ子におもちゃを与えすぎると起こる3つの影響
一人っ子だとつい「たくさんあったほうが楽しそう」とおもちゃを買い与えたくなりますよね。
でも、与えすぎると実は思わぬ影響があることをご存じですか?
ここでは、おもちゃが多すぎると起こりやすいことをまとめてみました。
①注意力や集中力が育ちにくくなる
一人っ子におもちゃを与えすぎると起こる影響のひとつめは、子どもの注意力や集中力が散漫になりやすいこと。
理由は、選択肢が多すぎると「どれで遊ぼう?」と迷ってしまい、ひとつの遊びに集中できなくなるからです。
例えば、部屋に10種類以上のおもちゃが出ていると、子どもは次々と手を出してしまい、遊びが途中で終わることが増えます。
②選ぶ力や想像力が育ちにくくなる
一人っ子におもちゃを与えすぎると起こる影響のふたつめは、選択する力、想像力、自己解決力が育ちにくくなること。
理由は、おもちゃが多すぎると「なんでも手に入る!」という感覚になり、どう遊ぶかを自分で考えなくなるためです。

アメリカ合衆国のトレド大学の研究でも、少ないおもちゃで遊ぶ子どもは、遊び方を工夫して長く集中することが多いとわかっています。
今みたいにおもちゃが多くなかった時代は、色んなものをおもちゃにして遊んでいましたよね。
缶蹴り、割りばしと輪ゴムで作ったゴム鉄砲、あやとりなどなど…。
私の時代は、鉛筆で定規を飛ばす「ジョーセン」なんかが流行ってました。
幼児だと、お砂場で石を積んだり、トイレットペーパーや折り紙で工作をしたり、おもちゃなしでも遊びを見つけることができますね。

やはり頭を使って遊びを考えるのって、大切にゃ!
③ママのストレスが増える
一人っ子におもちゃを与えすぎると起こる影響3つめは、散らかりやすく管理が大変になり、親のストレスが増えること。
片づける量が多いほど、ママの負担が積み重なってしまいます。
毎日遊んだあとに10種類以上のおもちゃを片づけるのは想像以上に大変。
ついイライラしてしまうこともありますよね。
子どもと一緒にお片付けしていても、時間がかかるので疲れちゃいますよね。

正直余計な仕事は増やしたくない!!
つい買っちゃう…ママのおもちゃ与えすぎの本音
「せっかくの一人っ子だし、喜ぶおもちゃをたくさん買ってあげたい!」そんな気持ち、ママなら誰でもありますよね。
ここでは、ママがつい買ってしまう背景や工夫のポイントを見ていきましょう。
①せっかくなら知育おもちゃで学んでほしい!
おもちゃを買うなら、知育系がいい!というパターン、とってもよくあります。
量より質の方が大事なので、ひとつは知育系のおもちゃは持っていて損はないでしょう。
おもちゃが多くても、子どもが集中して遊べる時間は限られています。
少数の知育おもちゃで集中力や想像力を育みましょう。
知育のおもちゃでおすすめなのは次の3つ。
・パズル
・積み木
・ブロック
なかでもブロックや積み木は、ものによっては小学校にあがっても遊ぶことができます。
我が家の息子の遊び方はこんな感じです。
シンプルなブロックや積み木は、いろいろな遊び方ができますよね。
医師であり母である柳澤 綾子さんの研究によれば、限られたおもちゃで遊ぶ方が創造的な遊びが増えると報告されていますよ。
②他の子と比べて「足りないかも」と不安になる
②他の子と比べて「足りないかも」と不安になる
最新のおもちゃを持っているお友達や、SNSのインフルエンサーの投稿を見ていると、「うちはおもちゃが少ないかも…」と不安になるかもしれません。
だけど、周りと比べる必要はないんです。

おもちゃの数や種類で子どもの成長や能力は決まらないよ!
それぞれの子どもには、それぞれの遊び方やペースがあります。
たくさんのおもちゃで次から次に遊ぶよりも、限られたおもちゃで創造的に遊ぶことだって大切です。
焦って買い足す必要はありませんよ。

うちの子、遊んで攻撃がすごすぎるの。甘えん坊なのかな…?
とお悩みの方は下記記事も参考にしてくださいね。
③本音は片付けが面倒
たくさんおもちゃを買ってあげたはいいものの…置き場にも困るし片付けは面倒になってしまう…なんてことが起こります。
片付けだけではなく、あちらこちらと気が散るので、遊ぶときも大変で、親の負担になってしまいます。
おもちゃの量をコントロールすると、親も子どももストレスなく過ごせますよ。

すでにたくさんおもちゃがある場合はどうすればいい?

すでにたくさんのおもちゃがある場合は、ローテーション制にしたり、収納を工夫すれば解決できます。
部屋がすっきりして、おもちゃが少なくなると子どもも大人も片付けやすくなります。
おもちゃのちょうどいい量と片付けのコツ
ここでは、年齢別や遊び方別に目安の量を紹介し、片づけや減らすときの声かけのコツも解説します。
①年齢別・遊び方別の目安
年齢や遊び方に合わせておもちゃの量を調整すると、子どもが飽きずに集中して遊べます。
小さい子ほど少ないおもちゃで遊ぶ方が、集中力や創造力が育ちやすいからです。
上記は目安で、2歳以降は「子どもが自分で片づけやすい量」にすると便利です。
遊び方によって入れ替えながら遊ぶと飽きにくくなりますよ。
②収納や片づけを考えた量の決め方
片付けしやすい量に制限することで、親も子どももストレスが減ります。
おもちゃが多すぎると片付けが面倒になり、遊ぶときも散らかって集中力が落ちることがあります。
下記にポイントをまとめました。
・棚やボックスに「入る分だけ」と決める
・遊ぶときは1~2箱だけ出す
・片付け時間は5分以内を目安にすると習慣化しやすい
あらかじめ決めた収納分しか買わないと決めると、余計なおもちゃが増えません。
遊ぶときもコツが必要です。
おもちゃ全部をばーっと出してわーっと遊ぶと、あっという間に地獄絵図になってしまいますよね…
幼いころから、「遊ぶのはふたつだけだよ」とルールを決めて、ローテーションで遊ぶようにするとかなりお片付けが楽になります。

飲食店でもらうおもちゃが溜まっていく…

私は、おまけのおもちゃを入れておくカゴを準備して、時間が経ったら子どもに確認して処分しています。
その場ではうれしいけど、時間が経つと必要ない、ってなることが多いんですよね。
同じくおまけでもらえる絵本や図鑑などはかさばりにくいし、読み返せるので、とっておくことが多いです!
③減らすときの子どもへの声かけポイント
おもちゃを減らすときは、子どもの気持ちを尊重しましょう。
急に全部取り上げると「なんで!?」「遊びたかったのに!!」と悲しい気持ちにさせてしまいますよね。
遊びのルールや入れ替えを伝えると納得しやすくなりますよ。
小学3年生の息子とも、一か月に一回はおもちゃの選別をします。
やはり生き残っているのは、レゴやつみきなどのシンプルなおもちゃ。
おまけ系や100均などで衝動買いしたおもちゃは処分することがほとんどです。
少ないおもちゃでも子どもは十分楽しめる
「おもちゃが少ないと、子どもがつまらなそう…」そんな心配、ありますよね。
でも少ないおもちゃでも工夫次第で十分楽しめます。
ここでは、遊びを工夫して子どもの好奇心や創造力を伸ばすコツをまとめました。
①ローテーション遊びで新鮮さキープ
先ほどのお話と重複しますが、おもちゃの数が少なくても、ローテーションを取り入れれば子どもは飽きずに遊べます。
毎日同じおもちゃばかりだとマンネリ化しがち。
入れ替えて使うことで新鮮さを感じられるからです。
幼児教育においても、遊びのバリエーションを増やすためにローテーションは効果的だとわかっています。
②おもちゃ以外の遊びや工夫
おもちゃが少なくても、日常の物や遊び方を工夫することで楽しく遊べます。
子どもは道具そのものより、遊びのアイデアや体験にワクワクするからです。
・キッチンのボウルやスプーンでごっこ遊び
・ダンボール箱でお家やトンネル作り
・公園で自然の枝や石を使った工作遊び

正直、こういった遊びにはママとパパの協力が必要不可欠だよ
忙しい平日はおもちゃで遊んでもらって、時間に余裕ができる土日などに一緒に工作などに取り組むようにするといいですね。
小学3年生の息子はゲームに夢中になっていて、なんだかごっこ遊びや工作をしていたのが懐かしくなります。
私がゲームに抵抗があって(ポケモン初代世代なので、楽しさはわかるんだけど…!)まだ某有名メーカーのゲームの購入はしていないのですが、タブレットなどで無料ゲームをみつけて遊んでいます…。
③遊びの中で子どもの自立心や創造力を伸ばすコツ
少ないおもちゃでも、遊び方を工夫することで子どもの自立心や創造力をしっかり育てられます。
限られたアイテムの中で自分で考えて遊ぶ経験が、思考力や工夫力を伸ばすからです。

遊んだあとは一緒に片付けて整理整頓の習慣も身につけると一石二鳥!
おもちゃの数にこだわらなくても、遊び方や工夫次第で子どもは十分楽しめるので、親子で楽しい時間と学びの両方を手に入れましょう。
一人っ子のおもちゃについてよくある質問と回答

Q1.おもちゃを少なくすると子どもは寂しがる?

A.数が少なくても工夫次第で十分楽しめるよ。おもちゃの数よりも遊びの内容や親との関わりが大切!

Q. 知育おもちゃ1セットだと足りない?

A.1セットでも遊び方を工夫すれば十分学びになるよ。むしろ集中力や創造力を高める効果あり。

Q. 他の子よりおもちゃが少ないと不安…。

A.比較よりも子どもが楽しめる環境作りが大切だよ。数が少なくても遊びが充実していれば問題なし!

Q.おもちゃをローテーションするメリットは?

A. 毎日同じおもちゃでも飽きにくく、新鮮さを感じながら遊べるよ。創造的な遊びが増えるよ。

Q. 片付けが苦手な子でも少ないおもちゃなら大丈夫?

A. 少ないおもちゃは管理が簡単!自然に整理整頓の習慣を身につけやすくなるよ。

Q. おもちゃ以外で遊ぶアイデア教えて!

A. キッチン用品やダンボール、日常の身近なものを使ってみて。(誤飲には要注意!)

Q. おもちゃの数は何歳くらいで増やすべき?

A. 年齢よりも子どもの興味や遊び方に合わせて増やすのがポイントにゃ。無理に数を増やす必要はなし。

Q. おもちゃを片付けるときの子どもへの声かけは?

A. 「今日はおもちゃを片付けて、また明日出して遊ぼうね」と声かけして。

Q. おもちゃを与えすぎるとどんな影響がある?

A. 多すぎると片付けが大変になるし、子どもが集中して遊ぶ時間が減るよ。それに物に頼った遊びになりやすくなるにゃ。

Q. おもちゃの量を決める目安は?

A. 遊ぶ時間や収納スペースを基準に決めるといいにゃ。
まとめ:おもちゃは与えすぎずに数を絞ろう
一人っ子におもちゃを与えすぎると、片付けや管理の負担が増え、集中力も散りやすくなります。
知育おもちゃも数を絞ることで創造力や学びの質が高まり、ローテーション遊びや身近なものでの工夫で少ないおもちゃでも十分楽しめます。
減らすときは「片付けてまた遊ぼうね」と声かけすると、子どもも安心して受け入れられ、親もストレスフリーになりますよ。