
一人っ子育児は本当に楽なの?
一人っ子の子育てが楽だと感じる具体的な理由が知りたい!
という方のための記事です。
結論から言うと、一人っ子だからといって育児が楽になるわけではありません。
楽な部分もあれば、大変な部分もあります。
日常の工夫で、親も子も楽しく生活できますよ。
・一人っ子育児の「楽なところ」と「大変なところ」
・親も子どももハッピーになるコツ
・子どもの自立心や個性を伸ばす育て方のコツ
一人っ子育児って楽?楽さ・大変さ比較
一人っ子育児の毎日は、楽な部分もあれば大変な部分もあります。
まずは、リアルな日常をのぞいて、どんな「楽さ」と「大変さ」があるのか、一緒に見ていきましょう。
一人っ子育児の楽なところ
一人っ子育児の楽なところは、親の目が届きやすく、手がかかる時間を調整しやすいところ。
兄弟がいると、注意や声かけ、遊んであげる時間が分散してしまうことが多いですが、一人っ子の場合は子どもに集中しやすいです。
具体例として、下記が挙げられます。
・習い事のスケジュール管理
・夜泣きの対応
・夕飯のタイミング
一人なら柔軟に調整できるので、ママの体力的に少し余裕が持てますよね。
私が一人っ子を育てていて最近楽だな、と思うのが習い事の調整です。
きょうだいのいるママ友から、
「ほんとは○○をやらせてあげたいけど、その時間はお姉ちゃんのピアノが入っていて…」
なんてことを聞く機会が増えました。
子どもが「やりたい!」と思ったことにどんどん挑戦させてあげられるのって、一人っ子の大きなメリットだなと思います。
一人っ子育児の大変なところ
一人っ子育児の大変なところは、責任が集中しやすく、親の疲れが意外と大きくなることです。
子どもが一人なので、すべての困りごとや相談を親が受け止める必要があります。
集中して子どもに目を配ることが続くと、どうしても心身に負担がかかりますよね。
また、兄弟がいない分、社交性や我慢を学ぶ場を作る工夫もしなければいけません。
甘えん坊の子は一対一で甘える時間が多く、ママが少し休みたいときでも「かまって!」と来ることもあります。
我が家の息子は小3ですが、いまだに「ママ、一緒にあそぼ~」と誘ってきます。
自分に余裕のあるときは付き合えるのですが、やることがたくさんたまっているときはイライラしてしまうことも…。

一人っ子の甘えん坊については下記の記事も参考にしてね。
きょうだい育児にはない一人っ子ならではの特徴
一人っ子の特徴として、自立心や自己解決力が早く育つ傾向があることが挙げられます。
きょうだいがいないため、自分で考えて行動する場面が増えるからです。
一人っ子は、次のような習慣がつきやすいです。
きょうだい間で相談をしたり、指示を受けたりしないので、困ったことや不便なことは自分で解決する必要があります。
たしかに、一人っ子で育った私は、何か問題が起きた時に誰かに相談する前に考えたり行動に移したりします。
一方でグループワークや集団行動なんかは、ちょっと苦手でした。
一人っ子育児で感じるママの本音
続いて、一人っ子ママが共感しやすい本音に焦点を当ててみます。
①子どものことばかり考えてしまう
一人っ子は親の目が行き届くため、どうしても小さなことでも気になってしまいます。
兄弟がいれば分散されるところ、一人っ子だとすべて目についてしまうので、下記のような些細な行動も見逃せなくなるからです。
・片付けができない
・テレビばかり見ている
・YouTube・ゲームの時間が長い
・夜寝ない

私ってこんなに完璧主義だったっけ?
毎日しっかりハミガキしているのに子どもに虫歯ができたとき、幼稚園や小学校から「お友達とトラブルがあって…」と電話がきたとき…
ちょっとした失敗やイレギュラーなことで、ダメージをうける一人っ子ママは多いかもしれませんね。
②「楽でいいね」と言われたときにモヤッとする
「一人っ子は楽」と言われると、親としての苦労が軽く見られた気がして心がモヤモヤします。
確かに一人っ子は手がかからない面もありますが、さまざまな心配や不安にさいなまれることもあるし、見えない努力もたくさんあるのです。
習い事や遊びの相手、感情面のケアに気を使っていることも多いですよね。
幼稚園時代、「一人っ子なんだね。ならお金も生活も余裕だよね~うちなんか…」
なんて言ってくるママ友さんがいました。(疎遠になりましたが)

一人っ子でもきょうだいがいても、大変なのは同じ!
気が合うお友達とだけ付き合って、自分と子どもの心を守りましょう。
一人っ子を伸ばす3つの育て方
一人っ子育児は親の目が行き届きやすいぶん、子どもの個性や成長のちょっとした変化にも気づきやすいものです。
工夫次第で、のびのび成長できる子に育てられます。
今回は日常で取り入れやすい3つのポイントを見ていきましょう。
①過干渉にならない
一人っ子を伸ばす育て方ひとつめは、過干渉にならないこと。
親が過干渉にならず、子どもが自分で考えて行動する場を作ることで、自然に自立心が身につきます。
どうしても目につきやすいのですが、下記のことなどをぐっとこらえてチャレンジさせてみましょう。
・お皿を運ぶ
・靴紐をひとりで結ぶ
・洗濯物をたたむ

お皿を運んだら割っちゃうし、靴紐なんて結ばせたら何時間もかかっちゃう

そういうときは、割れないプラスチック製のお皿を用意したり、時間に余裕があるときに靴紐を結んだりするよう促しましょう。
最初は手助けしても、少しずつ自分でできるようにすることで子どもは達成感を味わえます。
年齢に合わせてチャレンジできるものを考えてみてくださいね。(大変なので、自分の心に余裕があるときに!)
②遊びの中で個性を伸ばす
一人っ子を伸ばす育て方ふたつめは、遊びの中で個性を伸ばすこと。
遊びは子どもの想像力や好奇心を育む絶好のチャンスです。
自由な遊びや親子でのごっこ遊びを通して、子どもは思考力やコミュニケーション能力を自然に伸ばすことができます。
一人っ子の親が、子どもとの遊びでできることは次の通りです。
自分でサクサクモノづくりをしたり、遊んだりできる場合は上記の提案などはいらないかもしれません。
どうやって、どんな風に遊ぼうか悩んでいる場合は、考える力をサポートしてあげてくださいね。
小3の我が子は暇な時間YouTubeやゲームに手をだしがちなのですが、思考力をつけてほしいので、「たまにはレゴで遊んだら?」と促すようにしています!
③声かけで自信を育てる
一人っ子を伸ばす育て方3つめは、声かけで自信を育てること。
簡単な声かけで、子どもは「できた!」という達成感を味わえます。
アメリカ心理学会(APA)の研究や発達心理学者ロバート・ブルーム(Robert L. Bloom)の研究では、一人っ子は達成体験が少なめであると報告しています。
日常の小さな成功体験を意識的に積むことが大事です。
たとえば、次のような簡単なお手伝いをしてもらってください。
・食事の前にテーブルを拭く
・野菜を洗う
・洗濯かごに着ていた服を入れる
そのあとに「ありがとう!」「○○のおかげで助かったよ~!」と伝えましょう。
小さなことであっても、子どもは自分に自信を持ち、挑戦する意欲がわいてきます。
一人っ子だからこそ!ママの時間も大切にしよう
一人っ子育児の「楽」な部分は、実は親の自分の時間を作るチャンスでもあります。
子どもも親もハッピーになれる、ちょっとした工夫をご紹介します。
ママの自由時間の作り方
一人っ子であることを利用して、短い休憩でも上手にリフレッシュしましょう。
親がゆったり心を休めることで、子どもへの接し方も穏やかになり、育児ストレスを少し軽くできます。
子どもがひとりで遊んでくれないときは、時間を決めて動画や映画などのコンテンツに頼るのも大あり!

子どもの習い事の場所を自分の好きなエリアにする方法、とってもおすすめです!
たとえば、スイミング教室が近場にふたつあったとします。
ひとつは月謝が安い、周りに何もない市民プールのスクール。
もうひとつは、月謝は少し高いけど、街中のショッピングセンターにあるスイミングプール。
私は迷いなく後者を選びます。
一人っ子の子どもが習い事をするときは、完全な一人時間です。
習い事に行っている約1時間、街中のカフェでお茶をしたり、ショッピングをしたりするのがとても息抜きになります。
帰りは子どもとショッピングセンターのレストランでさくっと夕飯を食べて帰ることも可能です!
こんなとき、一人っ子でよかったなぁ〜なんて実感します。
「ひとり遊び」の習慣づけ
一人っ子は、自分で遊ぶ時間を持つことで自立心が育ちます。
ひとり遊びは想像力や集中力を高める絶好の機会です。
ポイントは次のふたつ。
決まった場所で遊ぶことを決めておくと、「ここで遊ぶんだ」という習慣がつきやすいです。
「じゃぁ今から〇時まで遊んでおいで!」と声かけしてスタートすると、遊びに入りやすくなります。
その間に家事をしたり休憩をしたりして、子も親もお互いに満足度アップ。

前述したけど、子が遊んでくれてるとママの休憩時間も増えるよ
できる限り、子が幼いうちにつけたい習慣ですね。
親子でハッピーになれる時間の使い方
一緒に過ごす時間も工夫すれば、より充実したものにできます。
短くても濃い時間を意識して過ごすことで、子どもの安心感と親子の絆が深まるでしょう。
一人っ子の子どもとの時間の使い方の例を挙げますね。

子どもと一対一で向き合っていると、時間が無限に感じられて、息苦しくなっちゃうの

「お風呂のときだけしっかり話を聞く!」「土曜の午前中だけ一緒に何かを作る!」といった自分に無理のないルールを作ると、子どもと楽しい時間が過ごせますよ。
まとめ:一人っ子育児は「楽」から「楽しい!」へシフトしよう
一人っ子育児は「楽」な部分もあれば、大変さもあります。
でも、その両方を受け止めながら、日常のちょっとした工夫で子どもの個性を伸ばすことも、自分の時間を楽しむこともできます。
大切なのは、兄弟の有無にとらわれず、親子で一緒に過ごす時間を楽しさに変えること。
過干渉を控えて子どもが自分で考える時間を作ったり、ブロックやごっこ遊びで好奇心を伸ばしたり。
小さな成功を声かけで褒めるだけでも、達成感が増えます。
さらに、習い事やひとり遊びの間に親がリフレッシュしたり、お風呂や工作など親子で過ごす時間を短くても濃く楽しむこともポイントです。
今日からできる小さな工夫で、毎日をちょっとラクに楽しく過ごしましょう。