
一人っ子の将来は本当に不利・かわいそう?
人間関係や親の介護、結婚…困ることが多いかな?
このようなお悩みを抱えるあなたのために、一人っ子育児真っ最中で、自身も一人っ子育ちの子育て心理アドバイザーうさみが記事を書きました。
結論から言うと、一人っ子の将来が不利であると言われるのは、世間のイメージや思い込みであることがほとんど。
一人っ子でも、人間関係は十分に築けますし、わがままになるかどうかは人数より育て方次第。
きょうだいでも、大人になってから疎遠になったり、相続や介護をきっかけに関係が悪化したりするケースもあります。
・一人っ子の将来が必ずしも不利・かわいそうではないということ
・一人っ子が将来困ると言われる代表的な不安3つ
・一人っ子の将来のために親ができるふたつのこと
一人っ子の将来は本当に不利・かわいそうなのか
「一人っ子って将来かわいそうなのかな」「不利になるって本当?」
そんなふうに考えてしまうのは、子どものことを真剣に思っているからこそ。
ここでは一人っ子の将来を心配してしまう理由をみていきます。
「一人っ子=不利」と言われがちな理由
一人っ子が将来的に不利と言われるのは、昔からのイメージや思い込みがあることが理由です。
日本では、兄弟がいて当たり前という価値観が長く続いてきたので、
一人っ子=例外=心配
という構図ができやすいのです。
・兄弟がいないと孤独になる
・わがままになる
・助け合いができない

上記のような言葉を、誰かに言われたことがある人も多いのではにゃいでしょうか…。
これらは実は根拠がかなりあいまいなのです。
私が幼い時、「いつも一人でさみしいでしょ。」と近所のおばさんに言われたときはビックリ。
「なんでそう思うの?あれ?私ってさみしいのかな?」と少し考えました。
こういう周りの勝手な刷り込みが、一人っ子を孤独だと感じさせるのではないかと、今となっては思います。
(あまり考え込まなかった当時の私は大正解だったな…)
不安を感じるのは親として自然なこと
親が一人っ子の将来を不安に思うのは当たり前のこと。
「全部この子に背負わせることになるのでは?」と考えてしまうことが多いからです。
特に30〜40代のママ世代は、ネットやまわりの話などから、将来の介護や社会問題の情報を目にする機会が多く、不安が増えやすいのです。

SNSやネット記事で「一人っ子 老後」「一人っ子 介護」といった言葉を見るたびに、まだ先の話なのに心配になっちゃう…。

うんうん。漠然とした不安がありますよね。
一人っ子の将来はもちろん、現在の育て方にもお悩みの方は下記の記事も参考にしてみてください。
一人っ子が将来困ると言われる3つの不安
一人っ子が将来困ると言われる代表的な不安は次の3つです。
①孤独になりやすい・友達が少ない…
②わがまま・自己中心的になるのでは?
③社会性やコミュニケーション能力が育っていないかも
それぞれの不安について見ていきましょう。
①孤独になりやすい・友達が少ない…
一人っ子が将来困ると言われる不安ひとつめは、孤独になりやすい・友達が少ないこと。
子どもが将来孤独に過ごしている姿を想像すると、いたたまれない気持ちになりますね…。
ただ、一人っ子だからといって、孤独になりやすかったり友だちが少ないとは限りません。
孤独感はきょうだいがいる、いないことよりも、家族以外の人間関係や経験の量に左右されるからです。

兄弟がいても、年が離れていたり仲が良くなかったりして、実際にはあまり関わらずに育つケースも多いよね。
一方で、一人っ子でも友達や習い事、学校、職場などでのつながりが多く、孤独を感じにくい人もたくさんいるのです。
②わがまま・自己中心的になるのでは?
一人っ子が将来困ると言われる不安ふたつめは、わがまま・自己中な性格。
わがままで自己中な性格になってしまうと、将来孤立したり誰かと対立したりするのでは、と考える親も多いでしょう。
そもそも、わがままになるかどうかは、一人っ子かどうかでは決まらないのでご安心ください。
子どもの自己中心性は環境と関わり方によって育つもので、兄弟の有無は直接の原因ではないからです。
きょうだいがいても、何でも許されて育てばわがままになるし、一人っ子でも「順番を待つ」「相手の気持ちを考える」経験を重ねれば、自然と配慮は身についていきます。

きょうだいの人数より、日常生活や体験の方がずっと影響が大きいにゃ。
③社会性やコミュニケーション能力が育っていないかも…
一人っ子が将来困ると言われる不安3つめは、社会性やコミュニケーション能力が育っていないこと。
会社や友人関係で何かトラブルを起こすかもしれない…と考えている一人っ子ママさんもいるかもしれません。
でも、社会性は兄弟関係だけで育つものではないんです。
現代の子どもは、下記のように家庭の外で社会性を学ぶ機会がたくさんあります。
・保育園・幼稚園
・学校
・習い事
・地域活動
実際、発達心理学でも「社会性の発達は多様な人との関わりが重要」とされていて、兄弟関係だけに依存するものではないと考えられています。
「一人っ子は不利」と言われる理由を徹底検証!

ここまで、「一人っ子は将来困る」と言われがちな不安を見てきましたが、大切なのはそれが本当に現実的なリスクなのかを冷静に確かめること。
この見出しでは、よくある不安を1つずつ見ていき、思っているほど深刻ではない理由を解説していきます。
兄弟がいなくても人間関係は十分に築ける
兄弟がいなくても、将来の人間関係に大きな不利は生じにくいです。
前述しましたが、人間関係の土台は、家庭外での経験によって作られることが多いから。
学校・部活・友達・職場・パートナーなど、人生で関わる人の大半は兄弟以外です。
社会心理学者トニ・ファルボ(Toni Falbo)の研究では、一人っ子と兄弟のいる子を比較しても、社会性・幸福度・学業成績に有意な差は見られなかったと報告されています。

つまり、「一人っ子だから不利」というのは、データでは裏付けられていないんだよね。
わがままになるかどうかは人数より育て方
わがままになるのは、一人っ子かどうかより、親の関わり方のほうが影響は大きいです。
子どもは「自分の要求がどこまで通るか」を日常のやり取りで学ぶから。
一人っ子でも、
・ルールを決める
・話し合う
・相手の立場を考えさせる
こうした経験を重ねれば、自然とバランス感覚は育っていきます。

逆に兄弟がいても、なんでも許されて育てば自己中心的になることはあるよにゃん。
社会性は家庭外の経験でいくらでも身につく
社会性は家庭外の経験でいくらでも身につきます。
社会性は、きょうだいの有無ではなく、さまざまな人と関わる経験の積み重ねだから。
発達心理学者エリク・エリクソンの発達理論でも、子どもは成長段階ごとに社会との関係を通して自我を形成するとされています。

兄弟がいないこと自体が、社会性の発達を妨げる要因にはならないんにゃ。
我が家も、旅行やおでかけ、習い事で、色んな人やものと触れ合える機会を作っています。
たくさん経験を積んでほしいな♪
実は兄弟がいても将来うまくいくとは限らない
「兄弟がいれば将来助け合えるはず!」と思われがちですが、実際は必ずしもそうとは限りません。
この見出しでは、兄弟がいる=将来も安心!という思い込みを、見直していきます。
兄弟がいても仲良しかどうかはわかならい
兄弟がいても、将来までいい関係が続くとは限りません。
理由は、性格・価値観・環境の違いによって、関係性は大きく変わるから。
大人になってから疎遠になる兄弟、相続や介護をきっかけに関係が悪化するケースは珍しくないですよね。
「兄弟がいるから安心」という前提は、現実では成り立たないことも多いのです。
将来の助け合いは「兄弟の有無」だけで決まらない
将来助け合えるかどうかは、兄弟の有無より人間関係の質が重要です。
助け合いは人数ではなく信頼関係で生まれるものだから。
配偶者・友人・地域・行政サービスなど、支え合いの形は兄弟以外にもたくさんあります。
現代では、老後の支えは家族が負担する以外に広がっているのです。
一人っ子の将来リスクの受け止め方
ここまで読んで、「一人っ子=不利ではない」と分かってきても、それでも心のどこかで不安が残っているかもしれません。
次に、リスクをゼロにできない現実をどう受け止めればいいのか、整理していきます。
リスクをゼロにすることは誰にもできない
一人っ子に限らず、子どもの将来リスクを完全になくすことはできません。
兄弟の有無とは無関係に、将来の確約は誰にもできないからです。
兄弟がいても病気・事故・人間関係の悩みは起こりうるし、逆に一人っ子でも周囲の支えに恵まれて安定した人生を送る人も多いです。

リスクは「一人っ子だから」ではなく、「生きていれば誰にでもあるもの」にゃ。
不安=後悔ではない
将来を不安に思う気持ちは、一人っ子にした選択を後悔していることとは違います。
不安は、子どもを大切に思っている証拠だから。
「きょうだいを作らなかったことが正解だったのかな」と考える瞬間があっても、それは愛情があるからこそ出てくる感情。
心理学でも、不安は責任感や愛着の強さと結びつく感情とされているよ。
一人っ子の将来のために親ができるふたつのこと
さいごに、不安に振り回されるのではなく、今の一人っ子育児を前向きにするためのポイントをふたつお話していきます。
①兄弟の代わりになる経験を意識する
一人っ子には、兄弟の代わりになる経験を用意するよう意識してみましょう。
・友達と遊ぶ時間
・習い事や集団活動
・年齢の違う子や大人との関わり
こうした経験は、協調性や思いやりを自然に育ててくれます。

兄弟がいなくても、環境次第で十分カバーできるよ。
②親が不安を抱えすぎないことも大切
ママ・パパが不安を抱えすぎないように生活していきましょう。
親の不安が強すぎると、子どもにも伝わってしまうものです。
子どもは、親の表情や言葉からさまざまな気持ちを感じ取ってしまうから。
「一人っ子だから心配」「ひとりっこでごめんね…」
と無意識に思っていたり言ってしまったりすると、子ども自身が「自分はかわいそうなんだ」と感じてしまうことがあります。

親が「今のままで大丈夫!」と思えることが、子どもにとって一番の安心になるにゃん。
自己肯定感や人を信じる力は、幼少期の安心感を土台に育ちます。
・一緒に笑った時間
・話を聞いてもらえた記憶
・「大切にされている」と感じた経験
これらは、大人になってからの支えになりますよ。
一人っ子かどうかより、どんな時間を過ごしたかの方がずっと大事です。

うちは女の子一人っ子だから、とくに心配事が多いんだよね…。

一人っ子の女の子でも、将来の不安を必要以上に抱える必要はないんです。
筆者も一人っ子で育ってきました。
ぼーっとしてる、へんな男に引っかかりそう…などとまわりに言われながら育ちましたが、ここまでやってこれました。
今や一児の母です。
のびのびとした環境で楽しく子ども時代を過ごせたので、今の私があると思っています。(そんな立派な人間になったわけではないのですが笑)
介護に関してはまだ先の話ですが、実母が入院したことはあります。
入院時や退院後のケアなどわからないことは病院や行政に頼り、サポートしていましたよ。
まとめ:一人っ子育児を選んだあなたは間違っていない
一人っ子の将来について不安を感じるのは、子どもを大切に思っているからこそ。
「一人っ子は不利」「かわいそう」という考えには、はっきりした根拠があるわけではありません。
兄弟がいるから安心、一人っ子だから不安と単純に決めつけることはできないのが現実です。
将来の心配に振り回されるより、今できる経験や安心できる関係を積み重ねていくことが、子どもの力になります。
一人っ子育児という選択も、関わり方次第で楽しいものにつながっていきます。



